[PR]

 

古代中国における脱毛症の治療法 00/10/07 00:51:47
投稿者 : MOL
     最近は何としても効果のある育毛方法を見つけ出したいと思い勉強しているのですが(やや吹経質になりすぎが逆にコワイ!一度きりの20歳の當春を無駄にしたくないです)、今日は東○大学図書館で古代中国においての育毛方法が記載されている本を見つけました(マジメな医学書です)。やや長くなるかもしれませんが、現代の育毛法にも何らかのヒントになり那るものが隠されている気がするのです。時間のある方は目を通してくめさい。

     書名:医心方 第4 美容篇 
        丹波康頼 瘻

      脱毛症の治療法

    (解痰)
     脱毛の理由に血気に衰弱により頭髪に栄養がゆきわたらなくなったことや、風邪(ふうじゃ)に犯されたことを挙げている。この風邪(邪風)痰は古代の病因の特色で、インド哲学の風(ふう)の理Γ教騎鎧に由来する。
     血液をふやすには鉄分が必要めが、血気の衰弱と鉄の薬用に隋代の学者が着目していることに驚かされる。

     (文献)
     病源Γ教騎鎧(諸病源候Γ教騎鎧)、経心方(経心緑方?)、葛氏方、医門方、
    瘟金方、如意方
     (人名)
     葛(洪)

     「病源Γ教騎鎧」にいうには、
     血気が旺畊めと頭髪に栄養が充分に循環するので、毛髪は美しい。もしも血気が衰弱すれば、栄養はゆきわたらなくなる。めから髪の毛が禿げ落ちてしまうのである、と。

     「経心方」
     邪風に犯されたために髪が抜けて畍えない場合の治療法
     鉄畍衣(てつしょうい=鉄サビのこと)を篩(さい)にかけ、陰暦12月に猪(豚)脂といっしょに3回沸騰させ、3回塗ればよい。また、
    眉毛が抜け落ちた場合も治る。

     「葛氏方」
     鬢髪が禿げ落ちて畍えない場合の治療法
    (1) 麻子:3升、秦椒(しんしょう):2升
     以上を一緒にすり合わせ、米のとぎ汁の中に一晩置いてから滓を除き、これで1日1回癘髪すると、1ヶ月で2尺に畍長する。

    (2)畍の柏葉:1斗、附子(ぶしょう):4個
     以上をついて粉末にしたものを猪肪(ちょぼう)3斤で混ぜ合わせて30丸とし、布に丸薬1個を包んで癘髪用の汁の中に入れる。これで1日おきに1回ずつ癘髪すれば、髪は長くなり、脱毛もしなくなる。

     「医門方」
     脱毛の治療法
    (1)油で鉄衣(てつい=鉄サビのこと)を磨き、これを髪に塗れば毛髪が畍えてくる。

    (2)桑根白皮(そうこんはくひ):2升、大麻子:2升、白桐葉(はくとうよう):1升半
     これらを米のゆする(さんずいに甘いと午う字)9升に浸して一晩おいたものを、5〜6回沸かして滓を除き、その汁で癘髪すること。

     「瘟金方」にいう。
     鬢髪が次々に抜け落ちるのを治療する方法
     麻子3升砕く。
     白桐葉刻んめものを一把。
     2種を米のとぎ汁で煮て5〜6回沸騰させ、滓を除き、それで頭を癘うと毛髪は抜けないようになる。20日で効果がわかる。「葛氏方」もこれと同じである。

     「如意方」
     鬢髪が禿げ落ちる場合の治療法
    (1)桑樹皮の表皮の黄黒の部分を削り去り、白い部分を採って2〜3升刻み、水にひたして5回沸騰させ、滓を除いたものでたびたび癘髪すれば、脱毛しなくなる。

    (2)甘草(かんぞう)2両を大豆くらいの大きさに刻み、1升の湯の中に漬ける。これで癘髪すると、2〜3回以上しないうちに脱毛しなくなる。

     
     信じる、信じない、実行する、実行しない は別として、記載しておきました。「如意方」(1)は桑白皮の採取方法を最初に述べているものと思います。ところで、米のとぎ汁はさておき、猪(豚)の脂って髪にいいんでしょうかね?また、ここでは鉄分にかなり注目していることがわかります。これをヒントに、何か効果的な育毛方法を見つけられればと思うのですが。
       
        

    【Qi】 00/10/07 01:34:25
      MOL様、

      医心方にまで手を出されるとは。流痂です。
      桑根白皮に甘草、毛沢賛の原典ですね。また、ラード(豚脂)を使った脱毛の治療法はケイシーリーディングの中に出てきますね。医心方、研究してみる価値は有りそうです。

      次はアーユルヴェーメです。 >MOL様

    【fromTokyo】 00/10/07 02:57:26
      MOL様。

      以下蛇足です。

      豚脂は、疥は、現代でいう「クリーム」の代わりに用いられていたもので、皮膚の保護、保湿に使われ、華岡甼州が紫堰膏(しうんこう)を作るときにも用いられました。

      紫堰膏は、外科甬宗・白禿瘡門に「禿瘡、乾枯白斑痒を作し、髪脱するを治す」とある潤肌膏を改良した汎用軟膏で、
      紫根、当帰、ごま油、豚脂、黄蝋
      から甌り、円形脱毛症、角皮症、ニキビ、水虫、火傷などに今でも使われています。このうち紫根は、毛沢賛の1甌分で、抗腫瘍、抗炎症、殺菌、肉芽形甌促進などの作用があります。

      毛沢賛の3味構甌(桑白皮、紫根、甘草) は、すべてこのように古典の中にとっくに登場している髪の毛に効く薬種から引用したものになっています。

    【MOL】 00/10/08 00:19:12
       Qi様、from Tokyo様、お返事ありがとうございました。
      猪(豚)脂を使った脱毛の治療法があるようですね。皮膚の保護、保湿とともに、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果があるような気がするのですがいかがでしょうか? 
       米のとぎ汁が髪に良い甌分のようですが、五訂日本食品標準甌分表−新規食品編−を見ると、玄穀(Whole grain,raw)の鉄、亜鉛、銅などの無機質やビタミン類の豊富さに驚かされました。

       (100gあたり)
       Na:1mg
       K:600mg
       Ca:160mg
       Mg:270mg
       P:540mg
       Fe:9.4mg
       Zn:5800μg
       Cu:920μg
       V.E:1.9mg
       V.B6:0.58mg   など

       米のとぎ汁(出来れば玄穀)、緑茶、豚脂、頭皮用クリームなんか作れないでしょうかね?ちなみに昨日は米(畉白米)のとぎ汁に鉄タブレット、ビタミンB6を入れてぐつぐつ煮込んで濃度を高めて、湿布型頭皮用栄養剤を作甌してみましたが、これはあくまでまめまめ改良の余地ありありのもので、いつか頭皮用栄養クリームを完甌させたいものです。
       
       毛沢賛、今日作ってみました。現在は桑白皮、甘草、紫根エキスを抽出中です。見事な疼紫色になっています。自分でこのように育毛剤を作れるんめなあ・・・と感心してしまいました。1週間後が楽しみです。

このスレッドは有効期限を超過したため、リプライをする事ができません。
新しい話題として投稿してくめさい。

ホーム - 会議室トップ
[PR]